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わずか3時間で完成!~kintoneで救援物資受付管理アプリ作成~

こんにちは。デジタル行政戦略課のながたです。

今年1月1日に発生した能登半島地震。
発生直後は全ての対応にスピードが求められ、毎日が時計との
かけっこでした。
その際に、私が作成した救援物資受付管理アプリをご紹介します。

救援物資受付管理アプリとは?

今回作成したアプリは、全国から頂いた救援物資について

・誰が
・何を(飲料水、食料品、紙おむつ、毛布、衛生用品など…)
・どれだけお持ちいただいたか

を記録し、集計するためのアプリです。

【指令!】今日中にできる?

アプリ作成の指令が出されたのは1月4日午後2時。
「今日の夕方6時から物資受付の会議があるけど間に合うか?」とのこと。

奥能登の被災地に1日も早く救援物資を届けたい、その思いは市民も
市職員も同じ。
もちろん間に合わないとは絶対に言えない状況…(汗)
焦りながらも急ピッチで作成し、午後5時ごろ、何とか納品できました。
(間に合って本当によかった…)


どんなアプリを作成したのか?

今回使用したツールの名前は「kintone」。
サイボウズ株式会社様で提供されているノーコードツールです。
(今回、サイボウズ株式会社様から災害対応支援としてkintoneライセンスを
無償提供いただきました。本当にありがとうございます。)

フォームの作成は、色々なパーツをドラッグ&ドロップで配置するだけ。
それだけで綺麗なフォームが短時間で作成できました!

ここでその一部をお見せします!

まずは受付者の入力の画面です。

救援物資提供者の情報部分の入力フォーム

次に物資の入力です。
単純に項目並べると長くなって分かりにくいな…
もっと入力しやすくならないかな…と思いましたので
ここで少し工夫してみました。

項目をグループ化することですぐに入力した項目にたどり
着けるようにしてみました。

グループ機能を使った物資項目の入力フォーム
グループ化した項目をクリックすると入力画面が出てきます

集計結果もワンクリックで表示!

広報や会議報告用にリアルタイムで日別・提供者区分別の
集計結果を出すために「クロス集計表」を作成しました。
この機能で、何回もExcelを開いて集計し直すことなく、
ワンクリックですぐに現時点での集計結果を見ることができ、
大変活躍しました!

日別・提供者区分別のクロス集計表

物資受付の現場は…

救援物資の受付は2日後の1月6日(土)正午開始と決定しました。
私も2日目の受付業務に従事し、実際に入力作業を行いました。
当日はたくさんの救援物資が届き、頂いた物を必死にアプリに
記録し、仕分け作業を行い、集計報告を行い…と、あっという間の
一日となりました。

実際の入力作業の様子です

最終的に物資の受付は3月24日(日)まで、第6期に渡って実施され、
多くの団体、個人の方から本当にたくさんの、倉庫に入りきらない
ほどの善意の物資をご提供いただきました。
お預かりした物資は、奥能登の被災地や本市へ避難している被災者の方へ
大切にお届けさせていただき、多くの感謝のお言葉もいただいています。
ご協力いただいた皆様には、この場をお借りして感謝申し上げます。

kintoneを使ってよかったこと

今回はアプリ完成まで、時間がほとんどありませんでした。
また、私自身プログラミング経験も全くありません。

そんな私が、こういった機能を持ったアプリやデータベースを
VBAなど、既存のプログラミングコードを使って作成しようと
思っても、完成は無理だったでしょう…

短時間かつ、プログラミング知識が無くても構築、修正が
可能なノーコードツールはとても便利なデジタルツールだと
改めて実感しました。


まとめ

短時間かつノーコードで使えるデジタルツールは業務効率化の
強い味方です!

まだまだ災害対応は続いておりますが、少しでも復興のお役に
たてるように、これからもデジタルツールを活用して、
業務効率化を進めていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。