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市役所3年目の私が気付いた、行政DXを進めるために大事なコト

こんにちは!住宅政策課の西野です。

今月、オーストラリア旅行に行くはずだったんですが、
サイクロンの影響で延期になってしまいました。
おかげで仕事は順調に進んでいます!

さて、今回は私がDXリーダー研修に参加して
学んだことをご紹介します!

この記事のポイント

私がこの記事でお伝えしたいことは、
行政DX推進のためには
目的を明確にして市民が使いやすいサービスを作ることが重要!!
ということです。

当たり前すぎて
書いていて恥ずかしくなりますが、
研修前後で自分の考え方が変わった部分なので
ご紹介します。


DXリーダー研修とは?

私が受講したDXリーダー研修ですが、
金沢市デジタル行政戦略課が主催するもので、
正式名称は「デジタル行政推進リーダー育成研修」です。

DXリーダー研修開講式より


目的は、
「市役所業務のDX化を進めるため、
その中心となるリーダー職員を育成する」
ことです。

研修の流れは次のとおりです。

① デジタル全般の基礎知識の習得
② ツール技術の習得(データ分析ツール、ノーコード・ローコード、RPA)
③ チームでの課題解決に向けた提案
④ 次年度予算要求につながる施策の提案(個人発表)

私がこの研修に参加した理由は、
デジタルツールを活用して業務の効率化を図り、
みんなが定時に帰れる職場づくりに
貢献したいと思ったからです。

研修を受けてみて、、、

そんな動機で受講しましたが、
研修の結果、いかにデジタルツールを習得したか
報告します!
、、、と言いたいところなのですが、
実はあまり使えるようになっていません。

「いったい何を学んできたの」と
課長に怒られそうですが、
デジタルツールの代わりに私は

「サービスデザイン思考」

を学びました。

「サービスデザイン思考」について説明する前に、
先ほどから頻出している
「DX」の定義を改めてみてみます。

結局DXってなに? 

「DX」=「デジタル化によって新しい価値を生むこと」
です。

抽象的で理解しづらいですが、
DXリーダー研修でDXは
簡単なデジタルツールを活用し、
各課の問題を解決すること
」と捉え、
研修では実際に各課の問題を持ち寄り、
解決策を考えました。

それにあたり、
「デジタルツール」の使い方など、
問題解決のためのいくつかの手段を学びました。

そして、
「デジタルツール」に並ぶ手段の1つが
先ほど触れた「サービスデザイン思考」です。

問題解決における手段のポジション

 これは、
利便性の高いサービスを設計するために
頭のいい先人たちが思考プロセスを一般化し、
問題解決のための考え方を
示してくれているものです。

 「サービスデザイン思考」と「デジタルツール」の違い

「サービスデザイン思考」と
「デジタルツール」の相違点の1つは、
問題解決プロセスにおいて
どの段階に位置しているかです。

「サービスデザイン思考」は
課題設定のステップから使用し、
「デジタルツール」は
解決策立案のステップで活躍してくるイメージです。
(私の中のイメージですが)

問題解決プロセスにおいて「サービスデザイン思考」と「デジタルツール」をいつ使用するか

デジタルツールよりも大事なコト

 なぜ私が
「デジタルツール」を習得していないのに、
「サービスデザイン思考」についてドヤ顔で
お伝えしているかというと、
これを学ぶことで考え方が変わったからです。

 いままで、
DXはいかにデジタルツールを活用できるか、
が重要だと思い込んでいました。

しかし、「サービスデザイン思考」を学ぶことで

ゴール ≠ 「スマートにデジタルツールを使いこなす」
ゴール = 「問題を解決する」

という初歩の初歩の考え方に気づかされました。

 多くの人が
手段と目的を明確にする重要性
を説いていますが、まさにその通りです。 

デジタルツールは重要な手段ではありますが、
それを使うことが目的ではありません。

この区別ができていないと、
どんなに性能の良いアプリを
作ったとしても、
「結局問題の解決につながらない!😢」
なんてことが起きてしまいます。

研修はそんな自分の考え方を見直す
良いきっかけをくれました。

サービスデザイン思考を学ぶことで手段と目的の明確化ができた理由

では、なぜ上述の気づきが得られた
のかというと、

必ずしもデジタルツールの活用が
「使いやすさ」を実現するわけではない
と感じたからです。

「サービスデザイン思考」は
市民(ユーザー)目線でサービスを設計し、
市民にとって使いやすいサービスの提供
を目指すものです。

その過程では、実際に市民が
対象サービスを利用する流れを想定し、
どの段階で不便さを感じているかを予測して
「使いやすさ」と「問題解決」の
実現に取り組みます。

サービスデザイン思考を用いて課題を探る過程(発表パワポより)

アナログの方がわかりやすい?

市民目線でサービスを考えることで、
デジタルよりもアナログな手段を
取り入れた方が「使いやすさ」を最大化できる
場面もありました。

極端な話ですが、
デジタルになじみのない方への案内は、
デジタル媒体よりも紙媒体を採用した方が
市職員の業務時間が短縮できる、
なんてこともあると思います。

この場合、無理にデジタルツールを
取り入れるとかえって業務量が増加
してしまいます。

ここで、
手段であったはずのデジタルツールが、
その見栄えの良さから、
それそのものを使うことを目的にしている自分に
気づいたというわけです。

DXリーダー研修修了後の感想

長々と書きましたが、 

私はDXリーダー研修を通して
目的を明確にして市民が使いやすいサービスを作ること」の
重要性を学びました。 

当たり前のことですが、仕事を行ううえで
常に意識しなければならない考え方です。

今後は今回習得できなかった
デジタルツールの勉強にも励み、
「サービスデザイン思考」を意識しながら
目の前の仕事に取り組みたいと思います。

最後に、、、

この研修に参加させてくれた職場の方々と、
一緒に研修を乗り越えたリーダーの皆さん、
そしてデジタル行政戦略課はじめとする
研修の企画・運営に携わってくださった皆様、
貴重な機会をいただき本当にありがとうございました。

今後もDXリーダー研修のような研修があれば
是非参加したいなと思います!

研修修了!

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