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「金沢STANDARD」って聞いたことありますか?


こんにちは!
デジタル行政戦略課のわたなべです!


今回は「金沢STANDARD」についてご紹介したいと思います。


「金沢STANDARD」って??

「金沢STANDARD」
直訳すると「金沢の標準」となります。

「金沢の標準」と聞いて思い浮かぶのは、
テレビなんかでも紹介されている風習かと思います。

「結婚したら花嫁のれんが飾られている」とか
「朝のお茶の時間は抹茶を飲む」とか
「弁当忘れても、傘忘れるな」とか。

でも、そういうことではありません。

金沢市役所内で使われている、
「職員一人ひとりの生産性を高めるための統一ルール

それが「金沢STANDARD」です。


「金沢STANDARD」の中身

まず最初に作成した「金沢STANDARD」は、
「庁内会議・打合せ編」になります。

例えば、「ペーパーレスで会議をやろう!」とした時に
今まで通り紙で印刷するつもりの資料を
モニターで見せたらどうなるでしょうか?

  • A4縦の用紙設定

  • 白黒

  • MS明朝のフォント

  • ptは12pt程度

見え方は下の画像のような資料になるのではないでしょうか?
(少なくとも2年前の金沢市役所はこんな感じの紙資料を配布してました)

今までの印刷用資料

印刷すれば、フォントの違いや全容を把握できますが、
モニター上では、かなり見づらい資料だと思いませんか?

そこでもっと便利な使い方のルールをもうけました。
これが「金沢STANDARD」です

資料をスクロールさせないことを意識して

  • 横長のレイアウト

  • 画面に収まるサイズ

で作成します。

「金沢STANDARD」庁内会議・打合せ編

画面は「金沢STANDARD」に、実際に記載されている内容です。

フォントについても同様です。

  • サイズは小さすぎないか

  • 少ない色で強調する

  • 画面で見やすいフォントを選ぶ

資料作成の事例

比較すると、

印刷用資料とモニター用資料の比較

一目瞭然ですね。とても見やすいと思いませんか?

「新しい仕事のスタイル」が導入されても、
前と同じ感覚で仕事をしてしまうと、
せっかくいいツールを入れたのに生産性が落ちてしまう

なんてことになりかねません。

そうならないようにするのが、
この「金沢STANDARD」の役割になります。

今回紹介した「庁内会議・打合せ編」では、資料作成の他にも、
「メモはパソコンで取ろう」
「上司の指摘があれば資料をその場で直そう」
「完成した資料をグループウェアで共有しよう」

といった会議に便利なルールをもうけています。

2年前までは、
会議中、紙にメモを記載し、持ち帰ってPCに入力
印刷して上司のチェック、またPCで修正して、また印刷してチェック…
といった具合です。

上司の前でPC画面を見せるなんて
発想すらありませんでしたが、
今では、会議中はPCに直接メモを取り、会議後に修正
上司にはPC画面を直接見せて、その場で直して完了です。

紙も出ませんし、時間も大幅に削減できました。


職場の様子はこうなった!

新しい仕事のスタイルはハード面にも及んでいます。
現在、本庁舎にあるすべての課に

  • 会議用モニター

  • デュアルディスプレイ用モニター

が配布されました。

会議用モニターの使用風景
デュアルディスプレイの様子

課内の簡単な相談から、市長への説明に至るまで
すべてパソコンの画面を使った説明が行われています。
完全にペーパーレスです。

こんな状態で、紙のための資料を作って印刷するなんて
やっていられませんよね?

新しい仕事のスタイルが浸透していくにつれ、
「金沢STANDARD」の存在感が増し、
職員の業務を日々支えています

現在作成した「金沢STANDARD」は

  • 「庁内会議・打合せ編」

  • 「テレワーク編」

の2つだけですが、
今後も様々な業務に「STANDARD」を追加しながら、
既存のSTANDARDも「古いスタイル」にならないよう
バージョンアップし続けていきたいと思います。

金沢市のDXに関することは、他の記事でも触れていますので、
ぜひ以下の記事もご覧ください!

最後に、「金沢STANDARD」の作成にあたり
郡山市さんが作成した
「郡山市STANDARD」を参考にさせていただきました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。