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Web3.0の可能性を探る!金沢市職員向け勉強会レポート

こんにちは!デジタル行政戦略課のあさながです。
今回は2023年11月に開催した
金沢市の職員向けWeb3.0勉強会の様子をお届けします。

開催の経緯

「Web3.0」
ブロックチェーン・メタバース・生成AIなど
時代を大きく進める技術として注目を集めており、
活用事例は民間企業だけではなく、
地方自治体でも増えはじめています。

こうした時代の流れを職員が理解し、可能性を探ることは、
市民サービスの向上や新たな地方創生のアイデアにつながる
重要な取り組みだと考えています。

そこで、
職員がWeb3.0への理解を深め、
新たな事業アイデアの気づきを得ることを目的に
勉強会を開催しました。
※以前の取り組みは以下の記事をご覧ください

勉強会のアジェンダは以下の通り。
順を追って紹介します!


1.Web1.0~3.0への時代の変革
2.Web3.0を可能にするブロックチェーン
3.Web3.0はコミュニティの時代と言われる理由
4.NFTなどの最新ユースケース
5.Web3.0コミュニティで使われるツールの体験


1.Web1.0~3.0への時代の変革

まずはWeb3.0にいたるまでの時代の流れを学びます。

インターネットの誕生をWeb1.0とするなら、時代の流れは以下のように表現されます。
・Web1.0 = 一方通行 = インターネット登場
・Web2.0 = 双方向  = SNS
・Web3.0 = 分散型   ブロックチェーン

勉強会資料より抜粋

ふむふむ。
Web3.0はブロックチェーンが可能にした世界で、
Web2.0における「SNS」にあたる存在なのか。

Web1.0における「インターネット」、
Web2.0における「SNS」、
いずれも時代と共に私たちの日常に浸透していったように、
ブロックチェーンもそうなる将来が来るのかもしれません。

2.Web3.0を可能にするブロックチェーン

続いてブロックチェーンです。この理解なくしては先には進めません。

ブロックチェーンとは
情報を記録するデータベース技術の一種で、ブロックと呼ばれる単位でデータを管理し、それを鎖(チェーン)のように連結してWEBで行われた取引やデータ履歴をつなぎます。
ブロックチェーンが開発されたことにより、ハッカーはそのデータを改ざんすることが困難になりました。
※データが発生した時点から現在まで全てのデータを改ざんしなければならないため

研修資料より抜粋

読んでも理解できない・・・
会場中がそんな空気に包まれる中・・・

ブロックチェーンの説明を聞く受講者

「ブロックチェーンは改ざん困難なデジタル上の証明

この講師の一言で理解が進みました。
そういうことか。だからデジタル画像に価値がつくのか(NFT)。

3.ブロックチェーンとNFT市場の関連性

次に、ブロックチェーンにより仮想通貨やNFTが生まれ、
発展してきた背景を知ります。

ブロックチェーンは仮想通貨を生み出したテクノロジーであり、
データの履歴を容易に提示できるため、WEB上の証明書としての役割も果たしています。

そこでブロックチェーン技術を「デジタルアート」の証明に
活用する動きが起こり、NFT市場が生まれました。
過去、デジタルアートはその所有者を証明することが
困難だったため価値がつきませんでしたが、
ブロックチェーン技術が鑑定書になり価値が証明されたことで、
取引が開始されました。

研修資料より抜粋

何となくわかってきたぞ。
ブロックチェーン登場によりデータに市場価値がついて、
デジタル上で取引ができるようになったということか!

4.Web3.0はコミュニティの時代と言われる理由

Web3.0にコミュニティ?この理由を学びます。

WEB上の価値を証明するNFT、
そのNFTを保有する人々はいわば同志であり、価値観が近しい仲間。
近しい価値観を持つ人たちが国境の垣根を越えて
オンライン上で集まるようになったことで、
DAO(自立型分散組織)に代表されるような
ファンコミュニティが次々と生まれています。

研修資料より抜粋

なるほど。
NFTの価値が認められてきたことで
共通のNFTを推す人々が集まり、
オンライン上でコミュニティを作って盛り上がれるわけか。

5.Web3.0コミュニティで使われるツールの体験

そして最後に、
Web3.0でプロジェクトやファンコミュニティが集う場所として
よく利用されるコミュニケーションツール「Discord」を体験しました。

Discordをインストールする受講者

※Discord:アメリカで誕生したボイスチャットサービス。
      音声とテキスト両方が使え、
      1対1だけでなく大人数でのコミュニケーションが可能。

Discordの画面(今回の勉強会用のテスト環境にて実施)

コミュニティって言ってもふわっとしていてよくわからない。
そう感じていたのですが、
Web3.0のコミュニティで実際に使われるツールを体験し、
具体的にイメージができました。

受講者の声

普段の業務では聞くことのないであろう
新たな世界に触れた受講者たち。
その学びの声をご紹介します。

  • 今後、色々な価値観の移り変わりを見逃さないためにアンテナをはってい
    きたい。

  • Web3.0はとても面白い技術だと思ったので、認知度アップとともに
    金沢市でもぜひ取り入れたいと思いました。

  • 今後、試験的にDiscord・NFTを活用したイベント開催に繋げたい

  • Web3.0型のコミュニティーを活用することで地域活性化や地域醸成に役立つ機会が増えると感じました。

まとめ

Web3.0は確実に日常に浸透しつつあります。
私たち行政がこのトレンドを学び、理解することで、
新たな市民サービス向上施策のとなることを願っています。

お読みいただきありがとうございました。

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