金沢市のデジタル人材育成を解説! Part2~全職員向けデジタル研修~
こんにちは!デジタル行政戦略課のあさながです。
前回に引き続き、
「金沢市のデジタル人材育成を解説」その2です。
今回は全職員向けデジタル研修になります。
全職員向けデジタル研修とは?
令和3~4年度の2年間で
全職員(市長・副市長除く)の
デジタルリテラシー向上と
マインドセットの変革を図る研修です。
特筆すべきは、
対象者が全職員(市長・副市長除く)である点です!
研修の進め方
研修の進め方は以下の通り。
ポイントは、
事前と事後のアンケートにより
個々の職員の成長を可視化できるようにした点です。
※気になる成果は後半でご紹介します。
アンケートの内容は以下から見られます。
研修内容①動画講座・講義の受講
令和3年度は
経済産業省や総務省が提供している動画コンテンツを活用して
DX基礎用語を学習しました。
ポイントは、
各職員のレベルに応じて学習内容をカスタムした点です。
事前アンケートにより各職員のレベルを点数化(可視化)し、
各自のレベルに応じた内容を学習します。
・令和4年度は
有識者による講演動画を中心に、
DXに必要なマインドセットの変革を図りました。
※BPR、サービスデザイン思考、EBPM、データ利活用の動画(各1.5~2時間)
研修内容②効率アップテキストの学習
ファイルのコピーをマウスでやると、
「右クリック→コピーを選択→右クリック→貼り付けを選択」
となりますが、キーボード操作であれば
「{ctrlキー + C}→{ctrlキー + V}」
という風に、
Windowsには生産性を向上できるワザが数多く存在します。
こうしたワザを活かして日常業務がラクになればとの想いから、
WindowsやExcel・Word等officeツールの便利な操作術やテクニックを
詰め込んだ「効率アップテキスト」を作成しました。
この「効率アップテキスト」を全職員に提供し、
実践してもらいまいした。
結果、かなり役に立ったようです。
研修内容③セキュリティ意識の強化
デジタル化を進めるにあたっては、
各職員が適切な情報セキュリティ対策を理解し、
実践することが求められます。
そこで、
テキスト学習 + 自己診断テスト
によるセキュリティ知識の定着と対応力の強化を図りました。
※テキストは地域情報団体情報システム機構提供のものを活用
研修の成果
事前と事後アンケートにより
各職員の成長を計測できるようにしたおかげで、
全体のレベルアップを確認できました。
また、受講者の声を見ると、7割の職員が習得を実感していました。
また、自由記載では様々な意見が寄せられました。
2年にわたる研修により、
全職員のデジタルリテラシーの底上げとマインドセットの変革という
一定の成果が得られたと思います。
その後
当初は2年(令和3,4年)の予定でしたが、
全職員のさらなるリテラシー向上のため、継続実施しています。
※内容は毎年見直し
次回は金沢市DXの担い手となる、
「デジタル行政推進リーダー育成研修」について解説します!